アングラーズレポート
2025.10.31 渓流
フィールドテスター 池田久敏
「2025年 渓流シーズン総まとめ」
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2025年の渓流は、例年とは一味違う幕開けとなった。
春先の諏訪鱒の遡上は遅れ、解禁直後は川全体が静まり返っていた。雪代が落ち着いても魚影は薄く、「今年はどうなるのだろうか」と不安を覚えるほどだった。しかし水温が上がり、川辺の緑が濃くなるにつれて状況は一変。6月に入る頃から、力強い魚体を持つ大物が次々と姿を現し始めた。
その時期、私が選んだのは「将鱗®渓流スーパーエクセル 1号」。しなやかさと強さを兼ね備えたこのラインは、不意の大物との対峙でも安心感を与えてくれる。

深場からの駆け上がりに餌を送り込んだ瞬間、竿をひったくるようなアタリ。ローリングしながら激しく抵抗する魚を慎重にいなし、タモに収めたのは「35cm」の堂々たる諏訪鱒だった。その重量感ある引きは、今シーズンの象徴とも言える一尾となった。

盛夏にかけて、川はにわかに賑わいを取り戻す。遡上が本格化したことで魚影は濃くなり、瀬や落ち込みでは活発に餌への反応が目立った。テンポよく仕掛けを流せば、次々と竿先に反応が伝わり、遡上魚の釣りを楽しめるようになった。

秋の気配が漂う頃、渓は静けさを取り戻していく。冷たい風とともに水中の魚影は徐々に減り、今季の終わりを告げる。それでも、今年は大型の力強さと数釣りの楽しさ、その両方を味わえた稀有なシーズンとなった。

遡上の遅れがあったからこそ、魚たちの成長を感じることができ、また後半には例年通りの釣りの楽しさに浸ることができた。振り返れば、渓流という自然の舞台で、数々の記憶に残る瞬間を重ねられた一年だった。

そして、その全ての場面で信頼できる相棒となってくれたTORAYラインの存在があったからこそ、安心して竿を振り続けることができた。
来季もまた、自然の変化と向き合いながら、新たな渓流の物語を紡いでいきたい。


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