アングラーズレポート

2025.10.16

フィールドテスター 西 昭彦
「初秋の串本・双島のグレ釣り」

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観測史上最も暑かったこの夏も朝夕は心なしか涼しくなってきました。個人的に何かと多忙な夏でしたが予定表を見ているうちに釣行を思い立ちました。

当初は9月20日に日本海を計画し、友人達と調整するも天気が思わしくなく敢えなくNG。それではと日本海とは海況も異なるであろう和歌山県串本町に浮かぶ双島に向かいましたので当日の模様を紹介致します。


[初渡礁・トリシマ]
定刻5時半に岸払いした双島マリンは双島本島を東に臨みながら右に旋回し北西に向かう。やがてホースヘッドが押し付けられたのはトリシマという小さな独立磯だ。以前から気にはなっていたものの上がる機会に恵まれずに居たが今回、単独であり船長から打診も頂いたので思い切って上がらせて頂いた。


[ヘルプコール]
上がってみると狭く、足場もそう良くないが、そこは想定内。以前より上がりたかった磯だけに意気揚々と準備に入る。


道糸は伝統の高強力ナイロンでワンランク上の強度を誇るサスペンドライン「銀鱗®スーパーストロングNEO 1.5号」。ハリスは直進性に優れ、比類無き強度を誇る「トヨフロン®トーナメントガイア 1.5号」を直結する。足下の海面下では2m余り張り出した根が横たわっており少し不安が過ぎるがそこは信頼のおける使い慣れたアイテムで挑む事とした。

【銀鱗®スーパーストロングNEO 1.5号】
【トヨフロン®トーナメントガイア 1.5号】


東に双島本島と潮岬、西は江須崎を臨み、北には陸にほど近く国道を行き交う車がよく見える。何とも枯木灘らしいロケーションだ。

道具の置き場を考えながら釣り場に立つが周囲一周を釣る事が出来るだけに釣り方を誤れば磯のポテンシャルを引き出せずに終わるだろう。風、潮の状況を見ながら西向きを釣る事にしたが撒き餌に集まる魚の活性は非常に高く、数多くのオヤビッチャや木っ葉グレ、ヒブダイなどが反応する状況である。

朝まずめに期待し、2時間ほど竿を振るも針に掛かる9割は尾長の子で大きくても25cm迄。小さくは15cm程の個体も我先にとアタってきてなかなか悩ましい状況である。


ここは一つ南紀の磯に精通されるエグゼクティブ・アドバイザーの藤原義雄名人にモーニングコールを装った?ヘルプコールをしてレクチャーを乞う。その結果、釣るエリアを南東向きに替えてみると、結果は的面だ。すぐに型は上がり容易く30cmのクリアに成功した。

仕掛け投入直後から引っ張っていくアタリはやはり尾長だが次第に型は落ちていき、イスズミ、ダツなども釣れて11時の下げ止まりを迎えた。

「9月下旬もそう変わらない夏の海」

そう思いながら少し早い昼休憩とした。


[状況一転]
休みながら仕掛け、流すポイントなどあれこれと考える。どうにかして良型を手にしたく、これまでの釣りを一旦リセットして軽い半遊動で実釣を再開する事とした。

西向きでは雰囲気のある潮が沖に流れ始め、程よいサラシも出ている。どうやら昼過ぎになって上りの潮が動き始めたようだ。改めて海を観察すると20m程沖に出来た潮のヨレが気になり、撒き餌と共に仕掛けを流してみた。

良い感じで馴染んでいったが想定ヒットポイント辺りでウキ入れが訪れ、抜き上げると何と20cmほどの口太である。朝からの釣りを振り返ると尾長一辺倒だった状況が突然、口太に。

潮の流れと共に海況が変わったと感じると同時に口太なら型はもっと下と想定し、ウキ下を2ヒロ強から3ヒロ弱に上げてキャストした。やがて前述のポイントに馴染んだと思った途端、鮮やかにウキが入った。

アワセのあとロッドで矯め込むとこれ迄の魚とは全く異なる重く鋭い引きが手元に伝わってくる。根に触れないよういなしながら慎重にやり取りし、やがて海面を割ったのはややスマートながら良型の口太グレである。取り込み後、ざっと測ると確実に40cmを越えており、その美しくも立派な魚体には思わず頬が緩んだ。


ハリスを確認すると、懸念していた根に触れたせいか所々ささくれだっている。それでも無事、取り込めた事は仕掛け選択において確実に今後の釣行に生きてくるだろう。直ぐにハリスを張り替えて同じ釣り方で同サイズを追加したが納竿時間が迫り、後ろ髪を引かれる想いで仕掛けを切った。


[シーズンに向けて]
当日は東からのやや強い風が心地良くも、やはり汗だくになりました。1日を振り返ると午前中までは海の中は夏真っ盛りと思いましたが終盤に出た2尾の良型口太で微かに秋の足音が聞こえた気のする釣行でした。


「状況を観察しながら信頼のアイテムで本命魚との距離を詰めて行く」

いつも心掛けていますが道具を信じ、思った事を手間を惜しまず仕掛けに反映した事で終盤になって結果が出たと思っています。

今後、訪れる秋の本格的シーズン。海水温は日に日に下がり、元気なグレに出会うチャンスはたくさん。磯には多くの楽しみが詰まっています。

東レユーザーの皆様も是非信頼のラインシステムでじっくりと竿を振り、充実感に包まれる一日を過ごされてみては如何でしょうか。


〈追伸〉
持ち帰って食べたグレは口太、尾長共に最高のお味でした(悦)


タックルデータ

ロッド1.5号礒用ロッド5.3m
リールレバーブレーキ・ドラッグ付きスピニングリール2500番
ウキどんぐり型0号(M)、同G2 (M)
道糸銀鱗®スーパーストロングNEO 1.5号購入する
ハリストヨフロン®トーナメントガイア 1.5号購入する
グレ用バラ鉤4~6号
撒き餌生沖アミ2角、配合餌2袋
ツケエ加工沖アミ、沖アミボイル、生沖アミ(撒き餌ブロックより)
釣り方約3ヒロまでの半遊動 完全フカセにて

【取材協力】
⚫︎釣り具のマルニシ 和歌山インター店
和歌山県和歌山市栗栖711-1
TEL:073-476-0024
公式サイト:https://f-marunishi.com/shop/shop_inter/


⚫︎双島マリンクラブ(磯予約制)
山本 船長
住所:和歌山県東牟婁郡串本町田子675
TEL: 080-1472-5397
HP : https://www.wakayama-diving.jp/

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