アングラーズレポート
2025.07.09 海
フィールドテスター 宮原 豊
「和歌山県勝浦 第9回T杯グレ釣りトーナメントレポート」
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有田磯凪会で同じクラブで東レフィールドテスターの戸田さんが、2017年より毎投恒例となった、「第9回T杯グレ釣りトーナメント」が、今年も6月22日に和歌山県勝浦の磯を舞台に清丸渡船さんにお世話になり開始されました。
主催者の戸田さんが和歌山の磯を舞台に、関西のグレ釣りの釣技向上と若手育成を目的に、グレ釣りトーナメントのルールやマナーを学び釣技向上として、開催しています。
参加者は東レのフィールドテスターを含め、各大会のトーナメントで上位入賞をされている選手に声掛けし、関西の若手トーナメンターを含め強者が勢揃いする大会です。又、関西の東レフィールドテスター多数参加頂いております。

この時期の和歌山の磯は、梅雨グレスタート時期で、今年は黒潮の影響もあり40cm前後の尾長グレが結構釣れる事で、大会開始前から各選手はラインチョイスに結構悩んだようです。
大会は、トーナメント方式で、競技は、規定寸無しの10匹重量で、1回戦を3時間で60分ハーフ(2名枠は45分ハーフ)、(インターバル無し)磯上がり20分スタート 5時半~順次スタート。
準決勝は、3人枠で2時間40分ハーフ(インターバル無し)、港で検量後昼食し 10時出船 磯上がり15分でスタート。
決勝戦は、3人枠で2時間40分ハーフ(インターバル5分あり)13時25分開始 15時35分終了 港で検量。
参加者は今回25名で、朝抽選で対戦相手が決定し、前日までの釣果で船長にベストの磯を振り分けて頂けました。
初戦は好調が続く沖磯の山成群島で5時30分から順次各磯で3時間の試合開始です。初戦では9枠での試合です。私も裏方の役員に協力しながら、選手として毎年参加させて頂いています。私の初戦は、沖磯の「一の島の西」に3人枠で開始です。


前日までの情報では、35cm前後の尾長グレが結構釣れているとの事でしたので、道糸は「銀鱗®スーパーストロングトーナメンターMK1 1.5号」に、でハリスは、「トヨフロン®スーパーL・EXハイパー 1.5号」に、ウキはMG8号、ハリは「6号」で、スタートです。


前情報通りに、足元に40cmオーバーと思われる尾長グレは無数確認出来るが、サイズアップ出来ず、規定数10匹は直ぐに揃えたが、重量が伸びずに初戦で敗退です。ハリスの強度を信じてハリスを「1.2号」でもチャレンジしましたが、勝者は、終始足元のグレ狙わずに遠投でサイズアップを釣られていました。
ここからは、裏方の役員に変身し、各試合内容を報告します。
【初戦レポート】
「一の島の西」 3人枠
ここでは、試合開始直ぐにアジが回遊したが直ぐにグレの活性は高くなり、40cmオーバーのグレが無数確認出来るが、サシエサに見向きもしない状況で、このグレを狙わず遠投で攻めた梶原選手が勝ち抜けしました。
★キーワードは矢引で撒きエサと同調するか大遠投で1.5ヒロから攻めるでした。
「一の島の東」 3人枠
ここでも、40cmアップのグレが無数確認出来るが、足に軽い肉離れを起こしながら確実に接戦を勝ち抜いたのは大霜選手。
「チョウシ」 2人枠
ここでは、少しグレの活性が悪く10匹が揃わない中、尾藤選手が9匹で勝ち上がり
「二の島」 2人枠
ここでは、今回全試合10匹揃えた上田選手がダントツの4,890gで勝ち上がり
「ハゲ島沖向き」 3名枠
ここでは、終始イサギが邪魔し全員が1匹であったが、終了間際で見事40cm近い1匹1,430gを仕留めた前川選手が勝ち上がり
「沖ヨセダ」 3名枠
ここでも、終始イサギが邪魔し数が出ない中丁寧な釣りで4匹を仕留めた楠見選手が勝ち上がり
「内ヨセダ」 3名枠
やはりここでも、グレの活性が低いが、引数が1匹少ないがいいサイズを揃え3匹で野副選手が勝ち上がり
「ハゲ島地向き」3名枠
ここでは、まったくグレの活性が無く3時間で3人とも0匹で見事ジャンケンにて、楠谷選手勝ち上がり
「寺島」 3名枠
ここでも活性が低く4-2の引数では負けても重量で五百蔵選手が勝ち上がり。
初戦は、クラブ同士が当たらない様に昨年から抽選で「有田磯凪会 6名」「伸釣海 5名」「紀釣会 5名」が各ゾーンに別れています。
次は、【準決勝レポート】です。
港でお世話になった清丸渡船の美味しい弁当をゆっくり食べて、勝ち上がった9名と、お楽しみ1匹長寸にチャレンジする負け組みで10時出船です。
舞台は、1回戦の釣果結果から同じ磯にならない配慮で、この組み合わせでの対戦です。
<内ヨセダ・・・梶原・大霜・前川 選手(伸釣海・伸釣海・有田磯凪会)>
ここでもやはり1回戦同様に食い渋る中、マイペースで確実に引数サイズ共にダントツ5匹の前川選手が勝ち上がり
<一の島の東・・・楠見・野副・楠谷 選手(有田磯凪会・伸釣海・紀釣会)>
ここはグレの活性はいい状況の中最初からサイズアップのみを狙って9匹と引数が少ないが重量で断トツの楠見選手が勝ち上がり
<一の島の西・・・五百蔵・尾藤・上田 選手(有田磯凪会・紀釣会・紀州荒磯会)>
ここでもグレは無数に確認出来るが食い渋るグレを攻略し見事上田選手が勝ち上がり
次は【決勝戦レポート】です。
前評判では、サバが結構あって釣り辛い予想であるが、主催者の戸田さんはあえて釣技アップを目指し「ライオン」を選択。
ここは、各種大会で決勝戦として良く使われる磯です。

ポイントは、沖向いて、【左側に上田選手】、【真ん中に前川選手】、【右側に楠見選手】でスタートです。
予想外にサバの回遊が無かったですが、終始右側からの横風が今回の勝敗は分けたと思います。
前半から確実に上田選手があえて本命の沖向き狙わず左側の湾内向きの風を避けて順調に10匹を早々に揃える展開。しかし1回戦、準決勝と確実にサイズ狙いの確実な釣りで、楠見選手と前川選手が追いかける展開でした。しかし、この横風は相当釣りの邪魔で釣技の見せ所で大変面白い試合でしたよ。
楠見選手は、年齢にも負けず最後まで頑張って頂きましたが、9匹で終了。

前川選手は、2人より棚を浅く終始1ヒロ前後で撒きエサ同調を心掛け確実にサイズアップを狙いましたが、惜しくも190g差で【準優勝】!



上田選手は、唯一初戦から10匹揃えマイペースのいつもの釣りに徹して見事「初優勝」です。


決勝に残った3名は東レラインの愛好者で、優勝された「上田さん」の仕掛けは、沖磯ではハリスに、「トヨフロン®スーパーL・EXハイパー 1.5号」で、決勝戦は、「1.2号」だったそうです。


状況に応じ交換され、比較的軽めの仕掛けで安定の釣果を得ての「優勝」です。おめでとうございます。




【大物賞レポート】
初戦敗退組は、沖磯で1匹長寸を狙って15時まで頑張って頂きました。やはり、40cmオーバーが多数持ち込まれ見事「チョウシ」で43cmを仕留めた田伏さんが大物賞をゲットされました。ハリスは、「トヨフロン®スーパーL・EXハイパー 1.5号」だったそうです。

大会主催の戸田テスター及び大会運営に協力して頂いた清丸渡船さんありがとうございました。
黒潮接岸で、尾長グレに期待が出来るここ勝浦の磯は今が狙い目だと思いますので是非今がチャンスです勝浦の磯にチェレンジして下さい。

<成績表>